米軍のアジア太平洋地域担当の高官はこのほど、中国が釣魚島(日本名:尖閣諸島)の領土問題の中で「危険な挑発を行なっている」と身勝手な非難をし、その一方で同問題・危機を引き起こした張本人である日本の行為責任に対して明らかな肩入れを見せている。
サルバトーレ・アンジェレラ在日米軍司令官は就任から約半年後に初めて応じたインタビューの中で、中日の領土問題に関する身勝手なコメントを発表し、中国が釣魚島問題の中で「危険な挑発行為」を取っていると非難し、日本の対応が「自制的だ」と称賛した。
米海軍太平洋艦隊情報作戦局のジェームズ・ファネル副参謀長は先ほど、中国を「拡張主義的」、「信頼できない最も重要な脅威」として公然と非難し、さらに中国が歴史的証拠を「捏造」し釣魚島などの島嶼の主権を主張していると称した。
米軍の高官がこのような事実を無視した、白と黒をひっくり返した荒唐無稽な発言を行うことは、非常に敏感かつ危険な問題だ。これは中日の釣魚島問題の緩和を阻むばかりか、日本の右翼勢力の後ろ盾となり、より危険な行為に出るようそそのかすことにつながる。これにより中日関係が深みにはまり、東アジア地域に新たな予測・抑制不可能なリスクが追加される可能性がある。
米軍高官が中日の釣魚島問題について公然と発言すること自体が、稀に見ることである。係争が膠着状態に陥り敏感になっているこの時期に、日本を支持し中国に圧力をかける発言をすることは、非常に乱暴な行為である。これは少なくとも、米国の釣魚島の領有権問題に対する「立場を表明しない」という態度が偽りであることを示しており、中日の対立を促し利益を得る黒幕は米国ではないかと疑ってしまうほどだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年2月22日