安倍首相の就任により、中日関係は一歩下がって二歩進み、空白期間を利用し関係を改善させたと言える。しかし遺憾なことに、日本政府は頑なに中国に難癖をつけ、いわゆる日本式「中国脅威論」を喧伝し、東南アジア諸国を抱き込み、「自由民主の弧」を形成し中国の孤立化を図っている。また釣魚島問題でますますつけあがり、対立を引き起こしながら、弱者・被害者の立場を装っている。これは軍拡・改憲による軍事強国を目指すものだ。
戦術的なミスは修正可能だが、戦略的なミスは取り返しの付かない災いを生み出す。日本はいかなる選択を行うべきか。敗戦後、日本による無条件降伏の歴史は、日本の選択を決定した。日本は平和的に発展する国家でしかありえないのだ。スイスのやり方は、日本が選択すべき発展方向であろう。日本のこの方向から外れる行為は、歴史によって笑われるだろう。日本はすでに歴史を忘れたか、意識的に歴史を否定しているかもしれないが、周辺諸国および日本の侵略を受けた国家は忘れていないからだ。(筆者:鮑盛鋼)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年2月26日