世界の潮流は蕩々たるものだ。長期的視点からBRICSを見る時、われわれはBRICSが気運に乗じて生まれた、勢いに乗じて成長するものであり、将来性に疑いの余地はないことを知る。BRICSは国土面積で世界全体の26%、人口で42%を占める。経済構造は実体経済を柱とし、工業化と都市化が勢いよく進行しており、内需の成長は力強い。世界経済の発展においてBRICSが重要な役割を発揮しない理由はない。世界の工場である中国、世界のガソリンスタンドであるロシア、世界のオフィスであるインド、世界の原料基地であるブラジル、アフリカの橋頭堡である南アフリカは補完性が強く、長所を取り入れ短所を補い、有無相通じることをしない理由はない。公正で理に適った国際政治・経済の新秩序の確立がすでに新興国と途上国の一致した訴えとなっているという大きな背景の下、新興国と途上国の一員かつ代表として、BRICSは必ずや協力を強化し、新興国と途上国のために国際社会における一層の発言権と決定権を勝ち取る。
「BRICSの基調がこの時代の基調だ」。BRICSという概念を初めて提唱したゴールドマン・サックスの元チーフエコノミスト、オニール氏はBRICSの地位と役割についてこう説明した。
第5回BRICS首脳会議が南アフリカ・ダーバンで盛大に行われている。各国は政治、経済、金融、貿易、発展など各分野で全方位的な協調と実務的協力を繰り広げる。BRICS首脳はアフリカ首脳との対話も行う。BRICSとアフリカという希望に満ちた大陸との協力は日増しに緊密化する。
BRICSの発展は平和・発展、協力という時代の潮流に沿ったものであり、強大な生命力を持つと言える。BRICSの未来は夢ではなく、現実だ。
「人民網日本語版」2013年3月28日