■世界の夢を輝かせるBRICSサミット
中国の習近平国家主席が南アフリカでBRICSサミットも出席したことも、世界のメディアの注目の的となった。
BBCは「今回の会議のテーマは『BRICSとアフリカ:発展、一体化、工業化に尽力するパートナーシップ』だ。BRICSが国際社会で一体どれほどの働きができるのかが、ことのほか注目される。世界経済の秩序には本質的な変化が起きつつあり、この変革の中心にいるのがBRICSだ」と報じた。
各国メディアはBRICS開発銀行の創設に関する議論に最も焦点を当てている。ロイター通信は「世界の主要新興国のリーダーがBRICSサミットで、新興国のインフラ事業に資金を提供する開発銀行の創設について話し合った」と報じた。世界銀行もBRICS開発銀行に歓迎の意を表明。AFP通信によると世界銀行は声明で「BRICS開発銀行設立の提案を歓迎する。貧困削減や途上国の共同繁栄構築の面で新しい開発銀行との緊密な協力に尽力する」と表明した。
中国はBRICSの重要なメンバーであり、習主席がダーバンで表明した中国の姿勢にメディアは関心の重点を置いた。BBCは「中国のリーダーはダーバンサミットの契機を十分に活用し、インドやブラジルのリーダーとの交流や連携を強化して、団結・協力・ウィンウィンという積極的なメッセージを国際社会に向けて発した」と報じた。習主席の今回の訪問を観察すると、そのルートと内容が示すものは、中国の国際的な視野と度量だ。
習主席の初の外遊を形容するに最もふさわしい言葉は何だろうか。米紙ニューヨーク・タイムズのウェブサイトによる答は「世界の夢」だ。「習主席就任後初の外遊の対象とルートから、中国が国際関係の民主化促進に真摯に尽力し、国際秩序と国際システムをより公正で合理的なものにすることに真摯に尽力していることが見えてくる」。