資料写真:崔天凱氏
崔天凱氏が中国の第10代駐米大使として2日、ワシントンD.C.に到着した。中国新聞網が伝えた。
崔大使は同日、ニューヨークから鉄道でワシントンD.C.に到着し、米国務省幹部、在米中国大使館の外交官らの歓迎を受けた。
張業遂前大使は2月24日に離任し、帰国した。両氏の前の歴代駐米大使は柴沢民氏、章文晋氏、韓叙志井、朱啓禎氏、李道豫氏、李肇星氏、楊潔チ氏、周文重氏。
崔大使は駐日大使を務めたこともあり、駐米大使就任前は外交部副部長(外務次官)を務めていた。
崔大使は米国について精通している。1986年から1987年までジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院に留学し、国際公共政策の修士号を取得した。外交部副部長在任中は米州・オセアニアを担当し、太平洋両岸をよく往復した。オバマ大統領の外交チームとも長い付き合いがあり、互いを熟知している。
崔大使は中米関係についても深い見解を持つ。昨年7月には長篇論文「新時期の中国外交の全局における中米関係--および新しいタイプの大国間関係を中米が共に構築することについて」を共同執筆して、中米関係についての見解を全面的に明らかにし、対立ではなく協力、「ゼロサム」ではなくウィンウィン、悪意ある角逐ではなく良性競争に基づく新しいタイプの大国間関係のモデルを中米が探り出す必要性を強調した。
論文は中米が協力パートナーシップを共同で構築し、新しいタイプの大国間関係の道に沿って歩むには5つの難題を解決する必要があると指摘。戦略面の相互信頼の欠如、対等なつきあいの真の実行、貿易構造の再編、アジア太平洋地域における良好な相互作用の真の実現--を挙げた。
崔大使は上海生まれの60歳で、本籍は浙江省。国連本部中国語事務局通訳、外交部(外務省)国際局副局長、同局長、同参事官、外交部報道局副局長、外交部報道官、国連中国政府代表部公使参事官、外交部政策研究室常務副主任、同主任、外交部アジア局局長、外交部長助理(外務次官補)、駐日大使(2007-2009年)、外交部副部長(2009年-)を歴任した。
「人民網日本語版」2013年4月3日