米軍事情報サイト「strategypage」の4月8日付けの報道によると、中国は100億ドルを投資し、タンザニアの首都ダルエスサラーム北西部にあるバガモヨにおける新たな埠頭の建設及び関連インフラの整備に取り組んでいることが分かった。パキスタンのグワダル埠頭と同じように、この埠頭も中国企業が経営し、中国の軍艦に使用権がある埠頭になる。報道では、中国は海外基地の建設を断ったが、このような方法を通じて海外における軍艦の後方支援を保障すると分析された。
報道は、新たな埠頭は、中国とタンザニアの貿易の猛烈な成長を促す可能性があると予測した。同埠頭は、タンザニアから中国への原材料の輸出、中国からアフリカへの完成品の輸入に用いられ、輸入された物資の大部分が埠頭の完備に必要な部品や中国の鉱産物、地元のインフラ整備に必要な物資になると見られている。
同埠頭の現在の施設のコンテナ取扱量は年間80万TEUだが、今後は年間2000万TEUに達する見込み。新たに建設された道路や鉄道は、既存の道路と鉄道の交通網とつながり、現在の施設もグレードアップするに違いない。これによって、タンザニアは原材料輸出の拠点になると同時に、マラウイ、ザンビア、コンゴ、ブルンジ、ルワンダ、ウガンダなどアフリカ諸国への主な貨物輸入埠頭ともなると見られる。それだけでなく、バガモヨは、アフリカ最大級の埠頭、ペルシア湾を含む同地域最大級の埠頭の一つとなる見込みだ。