中国の8隻の海洋監視船が釣魚島(日本名:尖閣諸島)から12カイリの海域に入り、日本の右翼団体を追い払った。これは中国の釣魚島防衛のグレードアップと、中日の釣魚島を巡る攻防に変化が生じ始めたことを示すものだ。これまでは日本が中国船を追い払い、上陸した中国人を捕まえていた。今や中国が日本船を追い払い、日本人の上陸を許さなかった。4月25日付香港紙「東方日報」が伝えた。
日本の政治保守団体は借り受けた漁船を使い、午前8時より釣魚島の近海で活動を開始した。海上保安庁は10隻の巡視船を出動させ、これらの漁船を囲い込み保護した。事前に関連海域に到着し航行していた中国の8隻の海洋監視船は、午前9時50分頃より日本の漁船団が集まる海域に背後から入り、日本の漁船に追跡・駆逐を実施した。日本の巡視船は現場海域で中国の海洋監視船を遮り、両者が睨み合う形になった。
日本の漁船団は中国の海洋監視船に追跡され、同海域から離れた。中国の海洋監視船の航行速度は漁船を上回るため、途中で日本の漁船を追い抜き、12カイリ外に出てから減速し、日本の漁船に対する駆逐を停止した。
中日の公船の駆逐・反駆逐活動は30分以上に渡り展開された。中国の海洋監視船の現場海域における法執行の圧力を受け、日本の漁船は相次いで釣魚島の領海から離れていった。中国の海洋監視船はその後も、釣魚島の領海内で巡航・監視を続けた。
安倍晋三首相は同日の参議院予算委員会で、本件について遺憾の意を表明すると同時に、すべてのつながりを断つやり方は間違いであり、対話の門は常に開かれていると強調した。安倍首相は普段は強硬な口調だが、今回は弱みを見せており、行動面でも以前のような一方的な駆逐は不可能になった。
中国側は強気に出ており、日本の右翼船団を追い払った。これは華人社会・日本社会・国際社会で強い反響を呼ぶだろう。日本の釣魚島の実効支配という説は、徹底的に破綻をきたしたのだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年4月26日