米無人機「X-47B」
中国の無人機「利剣」
米軍事情報サイト「Strategy Page」5月20日付の報道は、「利剣」と呼ばれている中国初のステルス無人攻撃機に世界が注目していると伝えた。地面滑走テストを行ったことが明らかになると、新しい戦闘機が初飛行前に行うテストであることから、間もなく初となる試験飛行が実施されるとの見方が広がっている。2年前に撮影された「利剣」はまだ模型の状態で、その後プロトタイプ機を経て、今では試験飛行を控えた滑走テストを行うまでに開発が進んでいる。
「利剣」は5年前に登場した米海軍の無人機「X-47B」と機体の大きさやデザインが似ており、「X-47Bの発展プロセスが『利剣』の研究開発の方向性を示唆している」と同サイトは伝えている。米現地時間5月14日、無人攻撃機「X-47B」は空母からの初めての離陸に成功し、空母への着陸を達成できるのも、そう遠くない将来となるだろう。
米海軍が5年前に発表した「X-47B」は、史上初の無人攻撃機である。主翼の長さは20メートル(主翼の先端25%は折りたたむことが可能で、空母に搭載する際に占める空間を削減できる)に達し、最大荷重は2トン、連続飛行可能時間は12時間である。作戦半径は2500キロに達し、その潜在的な敵となる航空機やミサイルの作戦半径より800キロも広い。米国が無人機の発展において、多国を大きくリードしていることが分かる。そのことが、ロシアや欧州、中国の無人機の開発を刺激している。
しかし、「Strategy Page」は、「どの国が最初に無人機を配備しても、他国はその分野において、全力で後を追わなければならない。そうしなければ、無人機を実戦に導入した国との戦いには勝てない」との見方を示している。中国の無人攻撃機「利剣」のデザインは「X-47B」を真似ている可能性があり、また、中国が「盗んだデータ」を元に研究開発を行っているかもしれない。「しかし、どちらにしても、『利剣』は、『X-47B』との差は小さい」と同メディアは推測している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年5月24日