ドイツは中国・欧州関係の重要な先導者だ。李総理は今回の外遊でEU諸国では唯一ドイツを訪問した。ドイツは世界の工業大国であり、EUおよび世界全体に重要な影響力を持つ。中独関係は中国・欧州関係において一貫して先導の役割を発揮している。現在中国は工業化、情報化、新型の都市化、農業の現代化を加速している。ドイツはこうした分野で豊富なノウハウを有し、双方の協力には大きな将来性がある。訪問中、李総理とメルケル首相は「新・四つの現代化」分野の協力強化について重要な共通認識にいたった。李総理は「中独関係はすでに『追い越し車線』に入った。『新・四つの現代化』をめぐる互恵協力の助けを借りて、『加速期』に入るよう中独協力を後押しすることで、中国・欧州関係における先導者としての中独関係の地位をさらに揺るぎないものにしたい」と強調した。
李総理は今回の訪問で欧州2カ国そして世界全体に2つの重要なメッセージを発した。第1に、中国とスイスのFTAによって、引き続き互恵・ウィンウィンの開放戦略を揺るがず遂行し、自由貿易圏戦略の加速を対外開放の肝要な措置とすることをはっきりと示した。第2に中国製太陽光パネル、無線通信設備に対するEUの反ダンピング、反補助金調査に反対する立場を表明することで、貿易摩擦について対話と協議を通じた適切な解決を主張し、世界の貿易と投資の自由化、円滑化を断固守るとの鮮明な姿勢と揺るぎない決意を改めて表明した。
「人民網日本語版」2013年5月29日