王部長の訪問は南中国海情勢とも関係があると考えられている。香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは21日付で「中国外相による今回の14時間の慌ただしい訪問は、米国がアジア太平洋地域への関心を強める中、東南アジアにおける要の盟友であるカンボジアとの関係を強化する狙いがある」と指摘。「中国にとってカンボジアは長年来、東南アジアにおける最も重要な同盟国であり、過去20年間に30億ドル相当の開発援助を行なってきた。カンボジアにとっても中国は最大の外資投資国、重要な貿易相手国だ。カンボジアメディアによると、中国政府はカンボジア税関などの通関効率を高め、密輸取締り能力を強化するため、19日に大型車載コンテナ検査設備4台も寄贈した。両国は2012年に包括的・戦略的パートナーシップを構築して以来、様々な分野で深いレベルの協力と交流を繰り広げてきた」と報じた。
庄氏は「周辺の問題は中国の利益に関わる。中国は周辺の問題においてしかるべき、積極的な役割を発揮すべきだ。来月中国とASEANは『南中国海における行動規範』について新たな協議を行なう。これに先立ち王部長が東南アジア各国を訪問したことは、中国がより多くの国々との外交的協議を通じて共通認識を形成し、地域の安定を守ろうと努めていることを示しており、中国の積極的、主導的な姿勢の表れだ」と指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年8月22日