20カ国・地域(G20)サンクトペテルブルクサミットが閉幕し、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が間もなく開幕する。10月初めに21のエコノミーがインドネシア・バリ島に集まり、アジア太平洋地域の経済・貿易協力の大計について話し合う。これは中国の習近平国家主席が初めて出席するAPEC会議でもある。1989年の発足以来20年余りの非凡な歩みを経てきたAPECが、ボゴール目標誕生の地で再び会議を開くことに世界の人々は注目している。今回のAPECには一体どのような注目点があるのか?京華時報が伝えた。
第1に、アジア太平洋が引き続き世界経済の回復を先導できるかどうかだ。アジア太平洋地域最高レベルの協力枠組みであるAPECがいかに役割を発揮するかは、将来の世界経済の新たな成長源と結びつける必要が大いにある。ここ2か月、米連邦準備制度理事会(FRB)が量的緩和を縮小するとの観測を受けて、インドやインドネシアに代表される新興国は株式市場の大幅な変動、自国通貨の下落、ホットマネーの流出に相次いで見舞われており、新興市場衰退の論調が絶えず聞かれる。こうした状況の中、年に1度のAPEC首脳会議がどのようなメッセージを発するかはことのほか重要であり、アジア太平洋が引き続き世界経済のエンジンとしての役割を果たせるか否かに重大な影響を与える。
第2に、APECがドーハ・ラウンドに新たな活力をどの程度注げるかだ。2001年11月の始動以来のドーハ・ラウンドの進展は緩慢だ。ドーハ・ラウンドを救うことが今年のAPEC首脳会議の重要な関心の1つだ。APECとWTOは再び歴史の十字路に立っている。APECの2か月後にWTO閣僚級会議もバリ島で開かれる。2つの重要会議の議長国であるインドネシアは両者を結びつけ、ドーハ・ラウンドを前進させるために尽力している。年末の結果にとって、10月のAPECは大変重要だ。