この状況の中、自衛隊はすべての防衛資源(艦艇、戦闘機、各種防空ミサイル)を出動し、「中国の脅威」に備える必要がある。近海の航路を保護するため、防衛資源が枯渇しようとも、日本は沿海に艦艇と戦闘機を配備せざるを得ない。しかし自衛隊の実力はミサイル防衛と近海の航路の防御のみに限られており、ひとたび中国と戦争に及んだ場合、その防衛資源を総動員させなければならない。そうなれば近海の航路の大半は自衛隊の保護を受けられず、日本を資源断絶の境地に陥らせることになる。
米軍の関係者は、起こりうる戦争の形式について、「中国が自衛隊に警告を出す→自衛隊の迎撃・防衛資源が枯渇→日本がエネルギー危機に直面→日本政府が屈服を迫られる」と指摘した。技術の発展に伴い、中国の空軍・海軍は日本のある地点に集中砲火をかけられる。自衛隊との戦闘では、この伝統的な作戦方式は、硝煙のない「静かな戦い」に変わるかもしれない。軍事力を比較した場合、戦闘機・潜水艦・駆逐艦の数や性能、そして両国の軍隊の指揮制御能力、兵士の実戦水準、士気や愛国心などを差し引いたとしても、本国の防衛システムを維持する各種防衛資源を比較すれば、解放軍は日本やその同盟国に対して圧倒的な優勢を持つ。これは実戦に加わったことのある米軍関係者の出した結論だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年10月11日