仏誌「Le Nouvel Observateur」は、「中国は2012年に、2年連続で年間宇宙発射回数がロシアに次ぐ2位となり、米国と欧州宇宙機関(ESA)は3・4位となっている。長年の取り組みにより、中国の宇宙事業の直接従事者は約5万人に達しており、関連分野の従業員と研究者全体の人数は50万人超に達すると見積もられている。関連する専攻を持つ大学を加えるならば、この数はさらに膨らむだろう」と指摘した。
中国国家統計局は2010年、前年の中国宇宙産業の売上高が100億ドル以上に達したと発表した。これらは中国の宇宙計画の力強さを反映している。インドメディアは、「中国はすでに、他国の宇宙飛行士育成に力を貸すことが出来ると表明した」と報じた。
インドのシンクタンク「平和と衝突の研究所」の研究員は、「中国の月探査は必然的に発生する。これは中国宇宙三部曲の自然な終結だ。宇宙は最後の戦場である。中国は自国の敵を知っており、有力な競争者になった。中国の宇宙プロジェクトは、他国よりも明確な内容となっている。これは宇宙の舞台で、中国に優勢を示させるだろう。宇宙探査は、中国新指導部の『中国の夢』の有力な象徴だ」と指摘した。
米マサチューセッツ工科大の宇宙事業専門家のローレンス・ヤン氏は、「月探査は容易なことではないが、中国が困難を克服する能力があることを信じなければならない。成功するか否かについては早急に結論を出せないが、中国は本気になっている」と語った。米宇宙情報サイトは、「中国のロケットと宇宙船は、ロシアのソユーズのコピーだ」と伝えた。しかしヤン氏はこれに否定的で、「中国はロシアから輸入した設備を利用し、かつ欧米から多くのものを学んだが、彼らが実施しているのは中国特有の宇宙計画だ」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年10月16日