中国の新型武器は常に西側メディアの特別な注目を受けている。中国軍事メディアおよび専門誌はこのほど、人民解放軍第二砲兵部隊に配備されたDF-15C地対地ミサイルを初公開した。同ミサイルはDF-15シリーズの最新版で、同シリーズは2007年頃に初公開された。消息筋は、「同ミサイルはレーダーホーミングもしくは赤外線ホーミングを採用し、射程距離が約700kmに強化され、平均誤差半径(CEP)が15−20メートルに縮小され、精度が数倍に改良された」と指摘した。
DF-15Cの最大の特長は円柱型の弾頭で、全長が2−2.5メートルと中国軍のミサイルでは最長だ。この長い弾頭は敵地の掩体壕、鉄筋コンクリート製の防空設備、地下施設・地下指揮センターの貫通攻撃に用いられる。これはいわゆる「貫通弾」だ。
貫通弾は地下施設の攻撃に特化したミサイルだ。貫通弾は本体と貫通部によって形成され、本体部分には巡航ミサイル・ロケット弾・弾道ミサイル・一般的な自由落下爆弾を採用できる。中国で初めて公開された同ミサイルは、中国から700km以内の目標を正確に攻撃でき、心理的な強い脅威をもたらす。700kmの射程距離は日本の沖縄・九州、インドの首都ニューデリー、ベトナム北部、台湾を射程範囲内に収める。これらの地域の掩体壕、地下指揮センター、地下シェルターが、人民解放軍第二砲兵隊の地中貫通ミサイルによる攻撃の脅威にさらされる。