また中国の新たな改革は民意に対する反応であるが、ネット上の世論に影響され、それに故意に迎合することはない。新たな改革は中国社会を奮い立たせるが、新たな反発も不可避となる。中国が改革のために改革に取り組むことはない。改革の評価は大多数の人の受ける印象、改革が中国にもたらす変化によって決まる。これを見定めるには、時間が必要だ。ネット上の称賛に対する過度な注目は、軽率の感がある。
国務院発展研究は「383」プランにより、改革に対する全面的な提案を示した。このような提案に対する議論の公開が進められており、議論の参加者にはシンクタンク、個人、それから一部の「グループ」が含まれる。ネットはその議論の場となっている。この議論を秩序化させるためには、その公開を進めるだけではなく、多くの提案が採用されないことに社会が徐々に慣れる必要がある。そうすることにより、民主主義が相対的に完全なものになる。
中国は巨象であり、目を開いてはいるが、局部にしか目が届かないことが多い。中国はいかに改革を進めるべきかという問題に対して、「自分が最も良く分かっている」と思い込むべきではなく、この国がさまざまなルートを通じて集めた全国民の知恵を信じるべきだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年10月31日