中国中央テレビ(CCTV)の17日の報道によると、日本防衛省統合幕僚監部は16日、中国のTu154電子偵察機が同日午後、釣魚島(日本名・尖閣諸島)の北方約150キロの空域に入り、航空自衛隊の戦闘機が緊急発進(スクランブル)して対応したと発表した。CCTVの取材した関係者は「もしこうした行動があったとしても、わが軍の正常で合法的な行為だ。しかも釣魚島から150キロ離れており、日本側がこの件を釣魚島と関連づけるのは、完全に世論を惑わし、地域の緊張した雰囲気を誇張して、自らの軍拡の口実を作るためだ」と指摘した。京華時報が伝えた。
日本メディアの報道によると、日本防衛省統合幕僚監部は16日、中国のTu154電子偵察機が同日午後、釣魚島の北方約150キロの空域に入り、航空自衛隊の戦闘機が緊急発進して対応したと発表した。Tu154の飛行を発見したとの情報を防衛省が公表したのは初めてだ。
同日、中国国家海洋局は「中国海警2337」「中国海警2112」「中国海警2151」「中国海警2506」からなる中国海警局船隊が16日、釣魚島周辺の中国領海内を引き続き巡航したと発表した。
中国外交部(外務省)報道官はこれまで「釣魚島周辺の中国領海内での中国公船の巡航は、釣魚島海域に対する管轄権を行使する正常な公務活動だ。日本は中国の釣魚島に対して、いわゆる『国有化』を不法に実施して、中国の領土主権を深刻に侵害し、中日関係を深刻な困難に陥れた。中国側は日本側に対して、歴史と現実を直視し、実際の行動によって過ちを正し、中国の主権を損なうあらゆる挑発的行動を止め、両国関係改善の障害を取り除くために努力するよう促す。釣魚島の主権を守るとの中国側の決意と意志は断固として揺るがないが、対話と協議を通じた紛争の平和的解決にも尽力している」と繰り返し表明してきた。
中国外交部の洪磊報道官も以前の定例記者会見で「日本側が自らの誤った行為を真剣に反省しないばかりか、中国側の正常な海空活動に対して四の五の言っていることに、強い不満を表明する」と表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年11月18日