中国の13億の人口と欧州の5億の人口は2大市場を形成し、世界経済の3分の1を占める。双方の経済は補完性が強く、利益の融合が深い。双方の経済の構造転換と高度化の過程は、必然的に貿易・投資、都市化、科学技術革新、エコ・環境保護、インフラ分野で協力の大きな潜在力を喚起する。中国とEUが共に市場開放、貿易の自由化、投資の円滑化を堅持し、各種形式の保護主義に反対していることも、開放型世界経済の発展にとって新たな原動力となる。
文明の多様性が提唱される今日においては、西洋の思考と共に東洋の知恵が必要だ。中国は「和して同ぜず」を主張し、「調和世界」の構築を提唱しているが、これは「多元的一体」を尊重する欧州の理念と相通じる。双方にはより寛容な心構えで互いを受け止め、互いがその国情に基づき選択した発展の道を尊重し、中国とEUの友情を継承していき、異なる文明間の相互参考、共同繁栄の模範を築く理由がある。
中国・EU首脳会議は双方間の最高レベルの政治対話制度だ。間もなく開催される第16回中国・EU首脳会議は中国新指導部発足後初のものであり、今後の中国・EU関係の発展に素晴らしいビジョンを描くことになる。中国とEUは新たな10年間に、実務協力水準の引き上げに努力し、各自の発展に尽くし、平和で繁栄する世界のために一層の貢献を果たすと信じている。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年11月19日