個別の国が中国近海で接近偵察を頻繁に行い、中国の安全保障上の利益を脅かしており、海空の安全上の事故や想定外の事態が極めて起きやすいというのが現状だ。2001年の中米機衝突事件を中国国民はいまも忘れようがないし、米日も忘れていないだろう。
中国を中傷し、世論を惑わし、中国を「地域の安全の破壊者」として描き、「中国脅威論」の煽動に全力を尽くす。こうしたやり方をするのは初めてではない。正しいことと間違ったことの区別もせず、正義と悪の区別もせず、いわゆる「共通の価値観」および現実的利益のみを考慮し、不逞集団のボスの地域における指導権を邪魔する者があれば、一斉に攻撃する。不逞集団の中に物を盗んで返さぬ者がいても、教育するどころか懸命にかばう。このような国はどの国か?このような国こそが、正真正銘の「地域の安全の破壊者」だろう。
中国は近隣国に善意で接すると同時に、「譲れぬ一線」との明確なメッセージを発する回数を増やしている。中国は問題を処理するにあたり良い方向に向けて努力するが、最悪の事態も想定する。核心的利益の問題において中国が譲歩することは、いかなる圧力の下でもあり得ない。この点について、いくつかの国は過去2年間に少なからず教えを受けてきたはずだ。
また、米日同盟関係をもっと慎重に処理するよう米国に忠告する。米国は自国の必要性から絶えずお先棒の肩を持っているが、その結果「弟分」は「後始末」をしてくれる「兄貴」がいると思い込み、いささか身の程知らずに勝手なことをし、係争のある問題においてもめ事を起こし続けている。このような黙認は、米国の口にするいわゆる「地域の安全」に資するのか?
ここ2年間、東中国海が穏やかでないことの根本的原因は、誰もが腹ではよく分かっている。中国が防空識別圏を設定した根本的目的は、生じうるトラブルを事前に取り除き、災いを未然に防ぐためだ。もし聞く耳を持たず、見て見ぬふりをするのなら、その国は自分のまいた種で苦しむことになるのみだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年11月28日