中国の李克強首相は6日北京で、フランスのエロー首相と共同記者会見に出席しました。李首相は両国首相の会談で収めた成果を紹介し、両国は新しい情勢下での協力の重点分野について広く意見が一致したと表明しました。
李首相は、「特に、共同で第3国の原子力発電市場を開発するなど新しい方向で協力を深化し、技術革新での連携を強める。また、経済・財政・金融などの分野における協力を推し進め、航空工業の協力レベルをアップさせ、人的交流を拡大していく。中国はフランスが中国国民のビザ申請期間を短縮したことを高く評価する。フランスによるEUの自由貿易原則堅持の推進に期待しており、中国・ヨーロッパ関係の健全な発展を共に推進していきたい」と明らかにしました。
李首相はさらに、「両国が全面的な戦略パートナー関係を発展させることは双方の根本的利益と一致している。中国はフランスと国交50周年の祝賀活動を行うとともに、相互信頼・実務協力・人的交流を促進し、両国関係にいっそうすばらしい未来が開けることを期待している」と述べました。
エロー首相は、「両国が50年前に国交を樹立したことには重要な歴史的意義がある。中国の発展は両国の協力にとってチャンスだ。フランスは中国とともに貿易と投資の規模を拡大し、航空・宇宙・核エネルギー・持続可能な発展・医薬衛生・食品・自動車などの分野での交流を広げ、両国国民に利益を与えていきたい。フランスはより多くの中国人留学生と観光客のフランス訪問を歓迎しており、ビザに便宜を与える。フランスは世界と地域の問題で中国と緊密に協力し、ともに困難に対応していく」と表明しました。
「中国国際放送局日本語版」2013年12月8日