(2)「積極的平和主義」
安倍氏は就任早々から憲法改正と集団的自衛権の行使容認の準備を積極的に進め、「国家安全保障会議」を創設し、国家安全保障戦略を定め、防衛計画の大綱と武器輸出三原則を見直した。防衛政策変更の取り組みは戦後歴代内閣で最大だ。安倍氏はこれら一連の措置を「積極的平和主義」と概括する。その本質は戦後の平和主義理念の破壊であり、国際社会は深く憂慮せざるを得ない。
(3)「価値観外交」
安倍氏はすでに第1次安倍内閣発足時に戦略的に中国を封じ込める狙いのある「価値観外交」と「自由と繁栄の弧」構想を打ち出した。政権に返り咲いてからも、この外交政策を推し進め、東南アジアなどの国々の籠絡を企てたうえ、東中国海と南中国海で波風を巻き起こして、アジア太平洋地域の不安定化を招いた。
だが安倍氏が近年の内閣「短命」を脱したいのなら、国民と隣国に「誠実」に接することも必要だ。権謀術数を弄し、もめ事を引き起こすのは、しょせん長い見通しに立った策ではない。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年12月27日