ドイツ政府とシンガポール政府はこのほど、日本の安倍晋三首相の靖国神社参拝を批判し、歴史を正視するよう日本に求めました。
ドイツ政府のシュテフェン・ザイバート報道官は30日にベルリンで開かれた定例記者会見で、記者の質問に答えた際「どの国も誠実な態度で自国の20世紀の戦争での役割を定めるべきだ。歴史を正視するという基礎に立ってこそ、各国は共同で未来を構築できる」と述べました。
またシンガポール外務省は29日に声明を発表し、「シンガポールは安倍首相の靖国神社参拝を残念に思っている。参拝は古傷をえぐるような行為で、この地域の相互信頼の構築にマイナスとなる」としています。
今月26日、安倍首相は国際社会とアジアの隣国、日本国内の民衆の反対を無視して第2次世界大戦のA級戦犯が合祀されている靖国神社を参拝しました。これに対し中国、韓国は強い非難を示しています。またアメリカ、ロシア、EU・欧州連合も失望、遺憾の意を表し「この行為は地域の緊張を激化するだろう」との見解を示しました。
「中国国際放送局日本語版」2014年1月1日