北京時間の2日の午後7時30分、南極観測を実施していた中国の極地観測船「雪龍号」はオーストリアの砕氷船「オーロラ・オーストラリス号」と協力し、南極海で厚い氷に阻まれ立ち往生していたロシアの調査船「アカデミック・ショカリスキー号」の乗客と科学者52人の救出に成功しました。「雪龍号」はその後、氷塊が集中している場所を離れ、調査を続けようとしましたが、強いサイクロンの影響で氷塊が急速に広がり「雪龍号」は身動きがとれない状態となっています。
これを受けて中国共産党中央の習近平総書記は関係部門に対し協力して人員の安全を確保するよう要求しました。
国務院の李克強首相は科学調査隊に対し、冷静に対応し、安全を前提に機会をみて砕氷を行うよう指示しました。
「中国国際放送局日本語版」2014年1月4日