日本の産経新聞が15日伝えたところによると、安倍晋三首相の靖国神社参拝に中国が激しく反発し、冷却した日中関係の打開に全くといっていいほど見通しがつかないなか、安倍首相による今春の電撃的な訪中の可能性が一部でささやかれているという。
政府・与党が2014年の通常国会を1月24日に召集することを決めたことを受けて、今春の主な政治日程がほぼ固まっている。この期間の最大の「切り札」としてうわさされているのが電撃的な訪中だ。立て込む政治日程の隙間を縫って、場合によっては日帰りという「強行日程」で行われるのではないかとの見方も流れている。
その安倍首相の外交ブレーンが国家安全保障会議(NSC)の事務局となる国家安全保障初代局長の谷内正太郎氏だ。谷内氏は05年から08年まで外務事務次官を務め、歴史問題などで日中関係が冷え込むなか、第1次安倍内閣発足直後、電撃的に実施された安倍首相による訪中を下支えしたことで知られている。
中日首脳が直接、対話する機会が本当にあるのか?ある情報筋は15日環球時報の記者に、「日本のメディアのでっち上げが世界の笑いぐさになるだけ」とこれに反発した。中国外交部の秦剛報道官は先月30日、安倍晋三首相の靖国神社参拝について「中国の指導者との対話の扉を自ら閉ざした。中国人民は彼を歓迎しない。中国の指導者もこのような日本の指導者と対話することはない」と強調した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年1月16日