中国の軍事掲示板にこのほど、中国のステルス戦闘機「殲20(J20)」2011号機が高速滑走テストを行っている写真が投稿され、様々な議論や憶測を呼んでいる。中国軍事科学院の杜文竜研究員が中央電視台(CCTV’)の番組「環球視線」で、J20が新型の動力システム、国産の「心臓」に交換し、全面的な国産化を実現した可能性があると語った。
J20戦闘機が2011年1月の初の試験飛行以来、その動向はずっと注目を集めてきた。数回の低速滑走テスト後、2011号は初飛行を行う見通し。
杜氏の推測によると、J20は原型機の状態に入り、現在、地上での高速滑走テストを行っているという。杜氏は「エンジンが壊れなければ、こういうテストは重複テストだから必要ない」とし、「J20の2001号と2002号の低速テストと高速テストはすでに完了したため、またテストを繰り返す必要はない。新型の動力システムに交換し、国産の『心臓』の充実を図っているのかもしれない」と指摘する。
この工程が完了すれば、J20は国産エンジンを使用する。これは外観設計、ステルス性能、動力システム、射撃管制装置のすべてにおいてJ20が国産化を実現するということだ。
今回公表された関連写真をみると、噴射ノズルから機体後部までの距離が長くなり、つまり噴射ノズルが内側に引っ込んだことがわかる。これはエンジンの長さが短くなり、今回のエンジンとこれまでのエンジンが全く違う可能性があり、新エンジンの重要なバロメータとシグナルであることを意味している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年2月25日