中国の王毅外交部長は8日午前の記者会見で、「中米の新しい大国関係の核心的内容は衝突と対抗ではなく、互いに尊重し、協力して共栄を実現することだ」との考えを示しました。
王外交部長は、「2013年の中米関係で最も注目されたのは習近平国家主席とオバマ大統領が米国カリフォルニア州のアネンバーグ別荘で歴史的な会談を実現し、新たな大国関係について共通認識に達したことだ」としたうえで、「中米関係は非常に重要だが、複雑でもある。今年は中米国交樹立35周年にあたる。35年間の発展において両国の対話と協力はますます深化し、協力の必要性が食い違いより遥かに大きくなっている。35年間の経験と教訓は互いに尊重しなければならないことを教えてくれた。中米の新たな大国関係を高層ビルに例えるとしたら、相互尊重はこのビルの礎だ。両国が互いの主権と領土保全、互いの社会制度と発展の道、互いの核心的利益と重大な関心事を尊重できれば、この礎は必ず固めることができる。協力と共栄の高層ビルができれば、中米両国だけではなく世界にも恩恵をもたらすに違いない」と強調しました。
さらに王外交部長は、「中国は米国と共にアジア太平洋地域の平和と安定を維持していきたい。アジア太平洋地域は中米の新しい大国関係構築の試験場であり、争いの場ではない」と述べました。(Katsu、大野)
「中国国際放送局 日本語版」より 2014年3月8日