共同通信社の情報によると、日本政府は中国に対して、核弾頭数削減を目的とする米ロの交渉に加わるよう求める方針だ。この主張は日本が作成中の、12カ国による核軍縮・不拡散イニシアチブ(NPDI)外相会合の声明文に盛り込まれる予定だ。同会合は4月に広島で開催される。
核軍縮交渉は米ロ間で進められてきた。すでに約10カ国が核兵器を保有しているが、米ロはその他の国に対して、核軍縮交渉に加わるよう求めていない。その他の国の核の実力は、米ロ両国と大きくかけ離れており、同じレベルではないからだ。
スウェーデンのシンクタンクが発表した、2012−2013年の世界の核兵器保有量に関する調査によると、米国の核兵器は2150発、核弾頭は5500発に達する。ロシアの核兵器は1800発、核弾頭は6700発に達する。中国の保有する核弾頭は250発で4位となっており、英仏とほぼ同水準だ。
日本は中国に対して、米ロ間の核軍縮交渉に加わるよう求めている。これは差し出がましい行為で、しかも英仏を挙げず中国だけを名指しにし、陰険なやり口だ。日本は最近、300キロ以上の兵器級プルトニウム(50発の核弾頭を製造可能)の米国への返却を渋り、すべての国を上回る核燃料(?)を溜め込んでいることについて弁明できず、国内外からの批判を受け苦境に陥った。安倍首相らは、「中国脅威論」に核兵器の要素を加え、異なる切り口から中国に圧力を転嫁しようとしている。
日本のやり方は妄想じみているばかりか、自ら災いを招くことになる。このやり方は世界に対して、日本が原爆を作るのは容易なことであり、核兵器の陰謀に注意が必要だと呼びかけている。日本に核兵器に手を染めさせないことは、第二次世界大戦の戦勝国の責任であり、すべての平和を愛する人々の願いでもある。
国家安全と世界平和の維持という、中国の核兵器保有の立場は明確で、一貫している。中国が核兵器で先制攻撃を仕掛けることも、核兵器を持たない国に核兵器を使用することも絶対にない。そのため中国の核の兵器庫は縮小ではなく拡大されることになる。これはいかなる国の力によっても変えられず、日本のくだらぬペテンについては言うまでもない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年3月22日