ヘーゲル米国防長官はこのほど4日間に渡る訪中を終え、中国軍の高官の率直な意見を聞いた。ヘーゲル長官はまた中国の空母「遼寧艦」を視察し、国防大学で講演を行った。中国戦略文化促進会常務副会長兼秘書長の羅援氏は14日午後、人民微博のインタビューに応じ、中米の新型軍事関係およびアジア太平洋の地域情勢を巡り、ネットユーザーと交流した。
ネットユーザー:手厚い待遇と同時に、ヘーゲル長官は中国国防部長と真っ向から対立した。これは何を意味するのだろうか?中国の外交面の変化を反映しているのだろうか?:
羅氏:米国は中国に対して、接触と抑制の両面的な政策を講じている。中国はこれに応じ、両面的な政策に対して両面的な政策を講じている。向こうが友好的な態度であれば、中国も胸襟を開き、中国の空母さえ開放できる。向こうが強硬な姿勢であれば、中国も弱みを見せない。中央軍事委員会の範長龍副主席、中国国防部の常万全部長の発言からも、中国の現行の政策の柔軟性、原則的な立場の毅然たる態度を見て取れる。
中国の軍事外交にも、密かに変化が生じている。つまり、文で攻め武で備えるという変化だ。中国は世論の要衝を占め、外交の駆け引きにより発言権を得る。中国は善意を示すと同時に、さまざまな備えをしなければならない。こうすることで中米軍事関係は、軌道からそれなくなる。
ネットユーザー:米国防長官の今回の訪中は、米日関係の微妙な変化を反映しているか?
羅氏:日本は総合的な国力で中国に勝てなくなった状況の中、米国に援助を求めている。米国は道義的に伝統的な同盟国を見捨てることができないが、能力面でも力不足で、さらに「弟分」を牽制し、暴走せぬようコントロールしなければならない。これは米国の日本に対する矛盾した心理だ。米国が日本の「武装台頭」を放任すれば、最終的には米国の国家利益を損ねることになる。安部首相がA級戦犯の祀られている靖国神社を参拝したが、その中には太平洋戦争で米国の軍人の鮮血で手を汚した東條英機ら殺戮者がいる。ゆえに米国の日本に対する宥和政策は、最終的に自殺行為となる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年4月15日