米軍の関係者は16日、バラク・オバマ米大統領の今年4月の訪日前、在日米軍司令部が米兵に対して靖国神社を訪問しないよう提案したと明かした。
同氏は、「当時20数人の米兵が靖国神社を訪問しようとしていたが、在日米軍司令部の提案によりキャンセルされた。また、ある米兵は1人の自衛官と靖国神社を訪問したことがあるが、在日米軍司令部の提案により、再度の訪問を拒否した」と語った。
在日米軍の広報担当者は、共同通信社の記者に宛てたメールの中で、「在日米軍司令部は今年4月、特定の兵士に対して靖国神社を訪問しないよう指示・命令しておらず、訪問の時期が不適当であると伝えた。組織者は訪問のキャンセルを決定した」と表明した。
共同通信社は、「安倍政権が日本の侵略の歴史を否定しようとしていることなどから、日韓関係が損なわれている。オバマ大統領の4月のアジア歴訪は、日韓関係の修復を目的としていた。しかし米軍が靖国神社を訪問したと伝われば、米国が安倍首相の歴史認識を支持したと誤解され、米国の中韓などの国との外交に影響が生じることが懸念された」と分析した。
靖国神社は東京都千代田区に位置し、東條英機を含む第二次世界大戦の14人のA級戦犯が祀られている。日本の一部の政治家・国会議員は長期に渡り靖国神社を参拝しており、日本と中韓などのアジア諸国との関係を悪化させている。
共同通信社によると、在日米海軍厚木航空施設所属のヘリコプター部隊の25人、同施設の司令官が、それぞれ2005年と2009年に靖国神社を訪問したことがある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年8月18日