中国人民解放軍は9月より、大規模な軍事演習を行っている。中国空軍の史上最大規模の軍事演習で100機弱の戦闘機を動員し、南中国海で海軍・空軍・第二砲兵の一斉射撃を行ったことを含め、解放軍は今月少なくとも6回の軍事演習を実施し、海外から注目を集めている。
海軍・空軍・第二砲兵、南中国海で演習を実施
成都軍区第14集団軍の某防空旅団が9月上旬、半月に渡る実弾戦術訓練「火力2014・濰北A、B」を実施した。同時に中国北西部の広大な砂漠で実施された、中国空軍の史上最大規模の過酷な空戦対抗訓練では、第3世代の戦闘機が100機弱動員された。東中国海ではこれに続き、海上作戦支援訓練「海神2014」が実施された。
解放軍は9月下旬、陸海で同時に複数の兵種と形式による大規模な軍事演習を実施した。東北・華北・西北などで24日に始まった「火力2014・三界」に続く今回の演習には、6大軍区の10の砲兵・防空旅団の兵士2万人超が参加し、対戦車ミサイル、キャノン砲、榴弾砲、ロケット砲などが火を噴いた。これほど大規模で、多くの兵力が参加する、実戦化程度の高い演習は極めて稀だ。
実兵対抗・後方支援演習「衛勤使命2014」が、24日に朱日和で始まった。同演習は中国軍が初めて組織した、戦役・戦術融合、軍種・兵種融合の大規模な後方支援演習だ。参加兵力は4000人以上に達し、各種軍機と、1000台以上の装甲車と列車が使用される。
他にも、海軍・空軍・第二砲兵による実戦演習「連合行動2014A」が、23日に南中国海の某海域で実施された。