習近平国家主席は第9回G20首脳会議に出席するためオーストラリアに向かった。G20首脳会議は15日、豪ブリスベンで開幕する。G20首脳会議は世界の先進国と開発途上国が対等な立場で、世界経済の管理、マクロ経済の方針決定に参加できる枠組みで、世界経済の発展をけん引する。
G20加盟国の人口は世界の3分の2、GDPは90%、貿易額は80%を占める。今年の首脳会議は、世界経済が新しい複雑な情勢を迎える中で開かれる。現在、世界経済の低迷のリスクが拡大しており、地政学やエボラ出血熱などの問題も悪影響をもたらしている。
アナリストは、「このような状況下、首脳会議に出席するG20の首脳は勇気と知恵を出し、食い違いと困難を直視し、障害を克服し、各加盟国の改革を推進し、経済成長を確保しなければならない」と指摘した。
中国外交部国際経済司司長の張軍氏は、「G20はより緊密なパートナーシップを構築し、マクロ経済の政策の調整を強化し、共に世界経済の力強い、持続可能な、バランスのとれた成長を促進しなければならない」と強調した。
世界2位のエコノミー、世界最大の貿易国である中国は、G20の中で重要な役割を果たしている。
元中国現代国際関係研究院世界経済研究所所長の陳鳳英氏は、「各国の現段階の任務は、経済成長だ。中国はトップデザイン、革新による成長のいずれの面でも、他国より早めに着手している。G20首脳会議を成功させるには、中国の出席が不可欠だ」と指摘した。
情報によると、習主席は今回の首脳会議で、世界経済の重大問題を巡る中国の主張について説明する。中国人民大学国際関係学院教授の王義桅氏は、「中国は首脳会議での提唱を通じ、各国の実務協力を促進し、今後の発展に対する自信を示し、かつG20という枠組みのさらなる発展についても提案を行う。中国の提案はG20のみならず、一部の新興エコノミーを含め全体的に考慮した内容になる。同時に、相手を受け入れ共に参考にするという原則に基づき、中国は異なる文明と異なる要請を受け入れ、共に参考にすることを強調し、一人舞台を求めることはない」と語った。
アナリストは、「全面的な成長戦略」が、今回の首脳会議の成果の一つになると予想している。王氏は、「中国の影響は、ゼロサムゲームの回避、新しい常態における世界経済の新しい管理の実現、および全面的な成長戦略の実現計画などに示される」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年11月15日