■国際腐敗対策網が緊密に
第18期四中全会は腐敗対策の国際協力を強化し、海外での逃亡犯逮捕、不法取得資産没収、送還、引渡を強化する方針を打ち出した。この精神は中国外交において十分に示された。11月のAPEC会議は国際腐敗対策協力に重要な契機と実行のプラットフォームを用意した。今回のAPEC会議では21のエコノミーが腐敗対策協力で共通認識にいたり、「北京腐敗対策宣言」を採択。APEC腐敗対策・法執行協力ネットワークを設立し、アジア太平洋地域で逃亡犯逮捕、不法取得資産没収などの協力を強化し、国境を越える腐敗行為の取締りで連携することを宣言した。APEC北京会議はアジア太平洋地域の国際腐敗対策の新秩序を構築したといえる。
中国人民大学廉政建設研究センターの周淑真センター長は「中国による腐敗対策・法執行協力ネットワークの構築の推進が発した、国際協力を強化し、汚職官僚の海外逃亡の道を断つというシグナルは、汚職犯を大いに震え上がらせるものだ。アジア太平洋地域最高レベルの腐敗対策の多国間法執行協力プラットフォームの設立は、アジア太平洋地域各エコノミーが理論面の交流から実務協力へと向かい、汚職官僚の海外逃亡と不法資金の海外流出の世界的な防止、取締りへとつなげるうえで重要な意義を備える」と指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年11月24日