中国人がノービザで訪問できる最初の先進国 欧州で誕生か

中国人がノービザで訪問できる最初の先進国 欧州で誕生か。

タグ: 欧米 ビザ規制 緩和

発信時間: 2014-11-27 15:49:17 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

オバマ大統領はAPEC首脳会議の会期中、中国向けの査証(ビザ)の発給要件を緩和することを発表し、他国に危機感を抱かせた。中国の海外旅行市場は近年活況を呈しており、多くの西側諸国は中国人客を集めるためビザの規制を緩和してきた。ベルギーの旅行会社の関係者は環球時報の記者に対して、「欧州諸国が中国向けのビザ発給要件を緩和し、欧州を訪れる中国人が急増している」と述べた。ベルリンの移民専門家は、中国のビザ発給を免除する初の先進国が、欧州で誕生する可能性があると予想した。

ウォール・ストリート・ジャーナルは、「中国人のスムーズな入国ができず批判を浴びていた英国が、米国の後を追う可能性がある。英国はシェンゲン協定を締結しておらず、中国人客が訪英する場合、英国のビザを別途申請する必要がある」と報じた。フィナンシャル・タイムズは、「シェンゲン圏のフランスを訪れる中国人客の数は、英国のほぼ8倍に達している。毎年欧州を訪れる約160万人の中国人客のうち、英国のビザの取得者は15%のみで、失望させられるデータだ」と伝えた。英国の某有名小売店の担当者は、「これは毎年10億ポンド以上の資金が英国を素通りし、フランスやドイツ人のポケットに流れ込むことを意味する」と述べた。

国内の批判を受け、英国政府は中国向けのビザ規制の緩和に動き出した。英国は8月11日より、中国の申請者に対して24時間超優先ビザ発給サービスを提供している。このサービスはすべての商用ビザ申請者、過去5年間に英国や米国などの指定国を訪問し、親戚訪問ビザ、普通ビザ、労働ビザを持つ申請者などが対象となる。またアイルランドのビザを持つ中国人客は、ノービザで訪英できる。

欧州諸国は今年に入り、相次いで中国向けのビザ緩和に乗り出している。駐中国フランス大使館領事部は今年3月、中国の短期ビザ申請手続きを簡略化した。新制度によると、中国の公民がフランスの短期ビザを申請する場合、書類提出日から48時間以内に受理される。申請者は中国国内の各フランス総領事館に申請資料を提出できる。頻繁にフランスを訪れる観光客に対して、領事部は有効期間1−5年の短期ビザ発給範囲を拡大した。フランスは「48時間」により、EUの中で中国向けのビザ発給が最速の国になった。メディアはこれを「タイフーン」と形容した。

フランスの記録は、すぐにイタリアに打破された。イタリアのレンツィ首相は6月に訪中し、北京を訪問したばかりで「イタリアを訪問する中国人客のビザ発給手続き時間を36時間に短縮する」と宣言した。それまで、発給には5日の時間が必要だった。ドイツも落ち着いていられなくなった。ミヒャエル・クラウス駐中国ドイツ大使は、「ドイツは中国の申請者に3−5年の長期ビザの発給を検討している。またビザの手続き時間も、1週間から3日間に短縮される」と述べた。

欧州委員会で旅行事業を担当する高官は環球時報に対して、「欧州諸国は低姿勢になり、中国向けのビザの発給要件を緩和しているが、これは中国人客を争奪し、自国の経済に新たな活力を注入するためだ。発給要件を緩和すれば、多くの中国人客を集めることができる。中国人客は欧州で気前が良く、現地経済を力強くけん引する」と述べた。国連世界観光機関(UNWTO)のデータによると、中国人客の2013年の人数および消費額は、いずれも世界一となった。独ベルリン外国人管理局の移民専門家は環球時報に対して、「中国向けのビザ発給を免除する初の先進国が、欧州で誕生する可能性がある。中国の経済力を鑑みれば、先進国は中国をノービザ待遇を付与するべきだ」と話した。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年11月27日

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