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japanese.china.org.cn | 17. 12. 2014

2014年の世界の政治家の言葉(3)

タグ: 政治家 言葉

 

「多くの人がこの事故で犠牲になり、夜も眠れないほど辛い。国民の生命と安全を守る責任がある大統領として、私はこれにより苦痛を受けた人々に心から申し訳なく思う。この事件の処理がふさわしくなければ、最終責任は私が負う」

―――韓国の朴槿恵大統領

大型旅客船「セウォル」の沈没事故から34日目を迎えた5月19日午前9時、朴槿恵大統領は大統領官邸で30分に及ぶ「対国民談話」を発表した。韓国放送公社(KBS)、文化放送(MBC)、ソウル放送局(SBS)の3大テレビ局が現場から中継した。

朴槿恵大統領が2013年2月の就任以来、「対国民談話」という形で事件の謝罪をしたのはこれが初めて。大統領は「セウォル」の沈没事故について公の場で3回以上の謝罪をしたが、世間は「直接的でない」「正式でない」として再度謝罪するよう求めた。最新の国民調査では、朴槿恵大統領の支持率は事故発生前の70%から46%に急激に低下した。犠牲者追悼活動が大統領や政府に対する抗議に変わることも何度かあった。

朴槿恵大統領は、「過去1カ月あまり、国民が何をそれほど苦しみ、怒っていたかがよくわかった。海洋警察内部の構造的な問題が事故後の対応の遅れにつながり混乱を招いたこと、救助が迅速かつ積極的に行なわれていれば被害者はもっと少なかったはずであること、監督管理者が旅客船の定員オーバーなどの安全面の問題を早急に把握していなかったことなどがその理由である」と述べた。

朴槿恵大統領は最後に事故で他人を救うために自分の命を犠牲にした人たちの名前を読み上げた。その中には、自分の危険も顧みずに学生や同級生を救った安山市檀園高等学校の教師と学生、救命胴衣を脱いで乗客に渡し船内に残った女性乗務員、捜索中に犠牲になったダイバーなどの名前があった。彼らの名前を読み上げているとき、涙が大統領の両頬を伝い落ちていった。「彼らは私たちのこの時代の本当の英雄。彼らから韓国の希望が見えた」と大統領は述べた。

 

 

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