「あなたたちが私を好きでなければ、私がここに立つことは永遠になかった。あなたたちが現在の政府を好きでなければ、政権を握ることは永遠になかった。しかし、あなたたちがイギリスを離れたら永遠に戻ることはできない。一緒にいる、残るという選択をすることを心から望んでいる」
―――イギリスのキャメロン首相
世界が注目するスコットランド独立住民投票まであと3日となった9月15日、イギリスのキャメロン首相は自らスコットランド北東部の都市アバディーンを訪れ、スコットランドの住民を引き止める最後の行動に出た。現地で行なった演説で、キャメロン首相は感情的になり、今にもむせび泣きそうな様子だった。キャメロン首相は、スコットランドの住民はイギリスと「離婚」せずに救ってほしいと呼びかけた。
キャメロン首相は、スコットランド独立住民投票で独立が否決された場合、スコットランドの自治権を拡大すると約束。また、独立すれば、スコットランド市民がイギリスの知人を訪ねる際に不便になるなどの多くの問題が起こるとした。
さらに、キャメロン首相は「独立が反対されれば、すべてがこれまで通りということ」と述べた。投票終了後にすぐに変化があり、スコットランドの税収や公共事業費などの面の自治権は拡大した。キャメロン首相は、「イギリスに残ることを心から望んでいる。スコットランドをイギリスに残し、私たちのイギリスを救う方を選んでほしい」と話した。
2014年9月19日、スコットランド独立住民投票の結果が発表され、住民187万7252人、55.8%が独立に反対した。これにより、スコットランドはイギリスに残り、イギリスの統一は維持されることになった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年12月16日