中国外交部の王毅部長はこのほど「2014年国際情勢・中国外交シンポジウム」に出席し、「2014年を振り返って:中国の外交が豊作を迎えた年」と題する50分間の演説を行った。王部長は、中国の外交がすでに全面的に展開されており、グローバルパートナーシップ網がほぼ形成されたと述べた。
67カ国とパートナーシップを結ぶ
中国共産党第十八次全国代表大会以来、習近平国家主席、李克強総理は17回外遊し、五大陸の50数カ国を歴訪し、延べ約500人の国家元首・政府首脳と会談し、世界で「中国の風」を吹かせた。
習主席は今年の中央外事工作会議において、非同盟の原則の堅持を前提とし広く友人と交わり、世界を網羅するパートナーシップ網を形成すると表明した。
王部長は演説の中で、パートナーシップ構築は中国の外交の特色だと述べた。中国は現在まで、67カ国・5地域と72の形式および程度の異なるパートナーシップを結んでおり、世界の主要国と重要地域をほぼ網羅している。中国が構築したパートナーシップには、平等・平和・包容という3つの基本的特徴がある。
王部長は、グローバルパートナーシップ網がほぼ形成されたと述べた。
50数カ国が「一帯一路」を支持
今年の中央経済工作会議は、中国の新たなハイレベル対外開放の方向性を明確にした。
王部長は、中国は持続可能な発展の道を歩み、健全で安定した中高速成長を維持し、経済構造のミドル・ハイエンドへのグレードアップを促進し、中国人に福をもたらし続けると表明した。また対外的にはウィンウィンの開放的な戦略を深化し、消費財を提供する世界の工場から製造業に設備を提供する重要基地へと邁進し、中国と世界の共栄を実現すると述べた。
「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)戦略が世界各国から重視されている。王部長によると、同戦略は新たな情勢における中国の対外協力の推進に関する全体構造だ。同戦略の出発点は、沿線各国との共同発展と共栄の願いだ。
同戦略の構想が提案されてから1年間に渡り、沿線の50数カ国が積極的に反応・参与しており、各国の発展戦略と結びつけようとしている。