新年になり半月もたたないうちに、世界の安全保障は多くの「目障りな」事件を迎えた。テロリストが風刺週刊誌「シャルリー・エブド」パリ本社を襲撃し、オバマ米大統領が朝鮮に対する追加制裁を発表し、ウクライナ危機を巡り欧州とロシアの首脳が駆け引きを展開している。
世界は2015年にどのような安全情勢を迎えるだろうか?
無視できぬ4大動向
――日本の政治動向、アジア諸国は警戒を維持
2015年は世界の反ファシズム戦争勝利70周年だ。安倍晋三首相は今月5日、今年発表する戦後70周年の談話の中で、村山談話などの歴代内閣の歴史認識に関する立場を継承し、第二次世界大戦の反省などの内容を盛り込むと称した。
安倍首相の発言は積極的に見えるが、その言葉を聞くだけではなく、行動を見る必要がある。安倍首相は就任以来、政治的立場を大幅に右傾化させた。また自公両党の連立政権が衆参両院を支配していることから、安倍首相は今年平和憲法を改正し、集団的自衛権の行使を容認することなどがより容易になる可能性がある。安倍首相が願いを叶えれば、日本は戦後の平和の道から外れることになるだろう。