約300人のホロコーストの生存者が27日、アウシュビッツ強制収容所に戻り、各国首脳と共に記念式典に出席した。ドイツのメルケル首相は、「ドイツは起きたことのすべてを恥じる」と表明した。
記念式典の内容には、花輪の献花、教会の祈祷、アウシュビッツ強制収容所の一部であるビルケナウ強制収容所でのろうそく点灯などが含まれた。生存者がすでに高齢であることから、今回は多くの生存者が出席する最後の記念式典になりそうだ。
ドイツのガウク大統領、フランスのオランド大統領が、その他の外国の首脳と記念式典に出席した。
70周年記念日の前日、メルケル首相はベルリンで開催された追悼行事で、「ドイツ人は起きたことのすべてを恥じる。ドイツ人は数百万人の苦しみと死に罪の責任を負うからだ。ドイツ人はかつて犯罪者、共犯者だった。これを少しでも認めようとしない人は、沈黙の共犯者だ」と述べた。
メルケル首相はさらに、欧州では今日もユダヤ人に対する差別が存在すると述べた。メルケル首相は、ユダヤ人が今日ドイツで直面している侮辱・脅迫・暴力を、「恥」と形容した。
アウシュビッツ強制収容所の記念館の修繕・維持は、常に資金不足に陥っている。しかし基金運営組織は70周年記念を前にして、1億5000万ドルの経費拠出の目標に近づきつつあると表明した。
1940−1945年の第二次大戦中、100万人以上(うち90%がユダヤ人)がナチス・ドイツによって、このポーランド南部の強制収容所で殺害された。国連はアウシュビッツ強制収容所が解放された1月27日を、国際ホロコースト記念日としている。
アウシュビッツ強制収容所は1945年1月27日に旧ソ連赤軍によって解放され、1947年には記念館として一般開放された。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年1月28日