国防部(国防省)の楊宇軍報道官は29日の定例記者会見で、「米側が中国との新たな軍事交流活動の実施を先延ばしにした」などの外国メディアの報道について、普通では考えられないものであり、中米両軍関係の全体的な発展は良好な基調にあると述べた。
――米国防総省がこのほど中国との新たな軍事交流活動の実施を先延ばしにしたうえ、軍用機遭遇時のルールについて一致するまで、中国と新たな軍事交流活動を実施することはないとしたとの外国メディアの報道について、コメントは。
外国メディアの報道内容を聞くと、普通では考えられないという感じがする。2014年に中米両軍は中米の新型の大国関係に見合った新型の軍事関係を積極的に構築し、全体的な発展は良好な基調を見せ、上層部交流、制度化された交流、合同訓練・演習などで新たな進展を遂げ続けた。特に「2つの相互信頼メカニズム」覚書の調印は、新たなハイライトとなった。
今年も、中米両軍関係は良好な発展基調が続いている。今年1月12~19日、中米両軍は広州、海口で人道救援・減災訓練と第10回研究討論交流を実施した。
米太平洋陸軍司令官のブルックス大将が訪中し、演習を視察した。1月25~28日、ビッカーズ米国防次官が訪中した。ビッカーズ次官は訪問中、中国軍指導者に対して「新型の軍事関係の構築は米中双方に利点をもたらす。両国元首間の重要な共通認識を双方が確実に実行することを希望する」と表明。「相互尊重は米中関係の重要な原則だ。米側は新型の軍事関係の推進において中国側と完全に一致しており、双方は上層部対話を継続し、実務協力を推し進め、戦略的安定を確保すべきだ」とも述べた。新たな1年において、中国側は米側とともに、両国元首間の共通認識を真剣に実行に移し、常に健全で安定した軌道に沿って前向きに発展するよう中米両軍関係を推進したいと考えている。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年1月30日