「提案は一度上げれば終わりではない」と朱氏は語る。「一部の問題については、長期にわたって着目し、調査しなければ、深みのある質の高い提案をすることはできない」
政治協商委員の大会での発言は、これまでも中国両会の見所の一つとなってきた。大会には中国の国家指導者も出席し、委員の意見や提案をじかに聴取する。大会の模様はテレビやインターネットでも生中継され、高い注目を受ける。
政治協商会議の大会発言制度は中国の民主プロセスの一環であり、どの委員も発言を申請できる。各党派と各界の代表のバランスや発言のテーマや内容のバランスが考慮されるため、発言採用の競争は非常に激しく、採用数は申請数の2%前後にとどまる。朱氏は2013年と2014年の2年連続で大会発言の機会を獲得し、教育の公平と伝統文化の教育についての見解を発表した。
朱氏は、政治協商委員向けの各種の視察活動に参加してきた。こうした活動は、委員が状況を知り、問題を検討し、学習・向上する重要な機会となっている。朱氏はさらに、テーマ別の協議や特定機関との協議、業界別の協議、提案処理の協議など多くの協議活動にも参加してきた。これらの活動はいずれも、中国の社会主義民主主義を発揚するための重要な試みとなっている。
朱氏は、知識人のとして自らの知識を通じて国家に意見や提案ができる時代に巡りあうことができ、自分は幸せだと語る。政治参加党のメンバーと全国政治協商委員の一人として、執政党を助け、国家に尽くし、人民に奉仕することは、朱氏の理想だという。(編集MA)
「人民網日本語版」2015年3月2日