中国商務部の高虎城部長は7日、中国は周辺地域を立脚点とし、「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)の影響を広げ、世界を見据える高基準の自由貿易圏を構築すると述べた。中国は20以上の国・地域と自由貿易協定を締結しており、その輸出入額は中国全体の3割弱を占めている。
高部長は「一帯一路」の建設計画・意義について、「一帯一路は世界の多極化、経済のグローバル化、文化の多様化、社会の情報化の発展という大きな流れに順応している。中国にとって、一帯一路は陸と海を統一した、東西が協力する全面的な対外開放の新構造の構築を促す。中国は沿線国および世界のその他の国に対して、共に協議・構築し共有するという原則に基づき、地域と国情に則した地域・多国間交流を展開する」と表明した。
高部長は、「2015年は一帯一路の建設の重要な一年だ。中国は沿線の多くの国と、計画中・実施中のプロジェクトの交渉を進めている。一帯一路の建設が今年、幸先の良いスタートを切ることを信じている」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年3月9日