アジア太平洋リバランス、偽の命題

アジア太平洋リバランス、偽の命題。

タグ: アジア太平洋リバランス カーター

発信時間: 2015-04-17 13:07:19 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

新任のアシュトン・カーター米国防長官は初のアジア歴訪を終え、米国のアジア太平洋リバランスの新段階を「大言壮語」した。オバマ大統領は中南米歴訪中に、アジア太平洋に関する「関心」を示した。

ヒラリー前国務長官が2009年に初めてアジア太平洋回帰という構想を打ち出すと、オバマ大統領は2011年にアジアシフト戦略を発表し、パネッタ前国防長官は2012年にアジア太平洋リバランスについて説明し、これにカーター国防長官による今回の「新段階」が続いた。これは米国のアジア太平洋戦略の「四連続の飛躍」と呼べる。

多くのアナリストは、米国の「四連続の飛躍」には、外交・経済・戦略などの内容が含まれると分析した。

本質について論じると、「新段階」などの一連の概念は初めから「偽の命題」だ。リバランスというからには不均衡が存在するはずだが、アジア太平洋は本当に不均衡なのだろうか?

アジア太平洋は第二次大戦、特に冷戦以来、安全面の安定を実現しており、大規模な戦争が発生していない。アジア太平洋は、その他の面でも驚異的な進展を実現した。しかし米国はリバランスを口実とし、アジア太平洋における軍事的存在感を強めている。軍艦や空母を他国の玄関口に配備し、軍機を他人の近所に飛ばすことが安全なのだろうか?

アジア太平洋は世界人口の40%、世界経済の57%、世界貿易額の48%を占めている。アジア太平洋は世界で経済発展が最も著しく、潜在力が最も高く、連携が最も活発な地域であり、世界経済の回復・発展の重要なエンジンだ。また一帯一路(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)構想、相互接続網の建設、アジアインフラ投資銀行の設立の提唱などは、アジア太平洋の各国および国民から広く支持され、反響を呼んでいる。これはアジア太平洋の人々が団結し、経済成長を実現する新たな原動力になっている。

アジア太平洋は一つの大きな家庭であり、運命で結ばれており、米国の余計な差出口はいらない。しかしカーター国防長官の新段階に関する説明を見ると、米国がこれまでの同盟関係を固めた上で、さらに友好国によるグループを作り、友好国間の多角的な連携を推進しようとしていることが分かる。アジア太平洋の数十の国と地域に対して、米国の「グループ文化」は団結を招くだろうか、分裂を招くだろうか?答えは言わずと知れている。

現在のアジア太平洋では、平和的発展、協力・ウィンウィンが主流だ。アジア太平洋の一員である米国は、アジア太平洋全体の発展の流れに積極的に加わり、共に前進するべきだ。流れに逆らおうとすれば、アジア太平洋戦略の「四連続の飛躍」はおろか、次の「新たな新段階」を作り出したとしても、アジア太平洋の平和的発展の潮の中に埋もれることだろう。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年4月17日

TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
iphoneでもチャイナネット!

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで
 

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。