外交部(外務省)の28日の定例記者会見で、華春瑩報道官が質問に答えた。
――報道によるとカーター米国防長官は27日、各国は南中国海での埋め立てを即時かつ永続的に止めるべきだと述べ、係争島・礁のさらなる軍事化に反対した。また、南中国海での中国の行動はアジア太平洋の安全保障体制を形作る国際準則に違反するのみならず、領土紛争の非高圧的解決という地域のコンセンサスにも違反すると述べた。さらに、米国はアジア太平洋での軍事的プレゼンスを引き続き強化するとした。
中国側はこの問題における原則的立場をすでに繰り返し明らかにしている。私が強調したいのは、米側は不法占領した中国の島や礁における一部の国の建設活動に対しては選択的に沈黙する一方で、自らの主権の範囲内における中国側の法と情と理にかなった正常な建設活動に対してはとやかく言うことであり、これはもし習慣的なダブルスタンダードでないのならば、他に動機があるのだ。
中国側の建設活動の規模と速度は中国が大国として担う国際的な責任や義務と釣合のとれたものだ。何をするかについて中国人には自らの判断があり、どうするのかを中国側に要求する権利は誰にもない。
現在、南中国海情勢は全体的に安定している。だが自らの利益のために南中国海で絶えずもめ事を引き起こし、中国の領土主権と海洋権益に対してほしいままに挑発を行う国が少数あり、焚き付けようとする者もいる。これこそが南中国海情勢の混乱の原因だ。
米側は真剣に考えるべきだ。米側は一体どのようなアジア太平洋地域を望んでいるのか?アジア太平洋の平和と繁栄のためにどのような役割を発揮するのか?世界経済成長の主要なエンジンであるアジア太平洋を乱すことが、根本的に一体米側の利益になるのか?
中国側は米側に対して、熟慮のうえ事を運び、責任ある姿勢で、あらゆる挑発的言動を止め、地域の平和・安定維持にプラスのことをするよう促す。反対のことをするのではなくだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年5月29日