米国の関係者は先ほど、ロシアの戦闘機が5月30日に黒海の上空で、公海上空を飛行中の米空軍偵察機に高速接近し、最短で10フィート(約3メートル)に迫ったと発表した。
米露の海・空の遭遇による緊急事態は、これが4月以来で3回目だ。4月上旬、米軍のRC-135U偵察機が黒海上空を飛行中に、ロシア軍のSu-27戦闘機から針路を遮られた。双方は近距離でもつれ合いになった。米海軍が6月1日に発表した動画によると、ロシア軍のSu-24戦闘機が黒海で、米軍のミサイル駆逐艦「ロス」の右舷をかすめるようにして飛んでいった。
米国防総省の関係者によると、ロシアの軍機の動作は「危険かつ素人のよう」であったが、武器を搭載していなかった。そのため米国側はこの海・空の遭遇を正常とし、外交ルートを通じてロシアに抗議するという。ロシア国防省の報道官は、「米軍の艦艇と軍機はロシアの領海と領空への進入を試み、ロシア軍は反応を迫られた。特にRC-135U偵察機は応答器を遮断しており、ロシア軍の戦闘機はその身分を確認し、尾翼のナンバーを記録するため何度も周囲を飛行する必要があった」と指摘した。