米国とキューバ、関係改善は遠い道のり

米国とキューバ、関係改善は遠い道のり。

タグ: 米国 キューバ

発信時間: 2015-07-22 14:51:17 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

米国とキューバが20日に大使館を再開し、両国関係が新たな時代に入った。CNNは20日、消息筋の話として、「ジョン・ケリー国務長官が8月14日に首都ハバナを訪問し、在キューバ米国大使館の国旗掲揚式に出席する。米国の国務長官によるキューバ訪問は、1945年ぶりだ」と報じた。

両国関係は歴史的な一歩を踏み出したが、全面的な外交関係の回復は、数多くの障害に直面している。

20日に在米国キューバ大使館の開館式が開かれた後、ケリー国務長官とロドリゲス外相はワシントンで「歴史的な会談」を実現した。ロドリゲス外相はオバマ政権に対して、政治的手段によりキューバに対する経済封鎖を解除するよう再度呼びかけた。オバマ政権はキューバに圧力をかけ、国内の人権の状況を改善するよう求めた。

ロドリゲス外相は開館式で、「今日起きたこの歴史的な出来事は、米国がキューバに対する経済・商業・金融封鎖を解除して、初めて有意義になる」と述べた。ロドリゲス外相はさらに米国に対して、グアンタナモ米軍基地を返還し、キューバの主権を尊重するよう求めた。

オバマ大統領はキューバに対する出張・旅行の制限を一部解除したが、53年に渡る経済封鎖は依然として存在している。経済封鎖を解除する権力を握るのは米議会であるが、多数の議席を占める共和党がすぐに同意する可能性はない。共和党の2016年の大統領選の候補者であるマルコ・ルビオ氏は、当選した暁には大使館を閉鎖し、両国の外交関係の原状を取り戻すと表明した。

ケリー国務長官は7月20日、両国関係の「新たなスタート」を賞賛した。しかしケリー国務長官は、両国政府の間には依然として大きな食い違いが存在しており、国交正常化の道は「長く複雑」になるという見通しを示した。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年7月22日

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