北京・天津・河北および周辺地域は、地域内の大気汚染防止の「同盟」を結んでいる。地域内の大気質は将来的に改善され、各省・自治区・直轄市は、自らの管轄外の大気汚染防止にも乗り出すことになる。北京と天津は、汚染防止の対象を重点的に支援する。北京は今年、廊坊市と保定市にそれぞれ2億3000万元の資金援助を行う。
北京・天津・河北のPM2.5、濃度が22.1%低下
北京・天津・河北および周辺地域の大気汚染防止協力チームの担当者である荘志東氏によると、同地域の2014年のPM2.5の平均濃度は、前年比で14.6%低下した。7地域の2015年上半期のPM2.5の濃度は、前年同期比で15.4%の低下となった。そのうち北京・天津・河北のPM2.5の平均濃度は78µg/m3で、22.1%低下した。
北京の大気質も、今年に入り大幅に改善されている。今年上半期の濃度は15.2%低下し、大気質が基準を満たした日数は9日増の88日。大気質の重度汚染日は9日減の16日。
閲兵式の大気汚染防止、APECを参考に
荘氏によると、北京・天津・河北および周辺地域は、中国科学院院士を中心とする地域大気汚染防止専門家委員会を設置し、首都と各地の科学技術資源を統合した。専門家委員会は昨年、APEC開催期間中の大気汚染防止に関する科学的論証を行った。専門家委員会は今年の大閲兵式の大気汚染防止において、「シンクタンク」としての力を発揮する。北京市環境保護局の陳添局長は、大閲兵式の大気汚染防止はAPECのプランを参考にすると表明した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年7月23日