日本の外務省は28日、国連の潘基文事務総長が中国の抗戦勝利70周年記念活動に出席を決めたことについて「軽率な決定だ」と称し、「政治的に中立な立場」を求めた。潘事務総長は国連本部でこの批判に対して、「世界中が第二次大戦という人類史上最大の悲劇、国連創設の70周年を記念している。歴史を振り返れば、私たちはどんな教訓が非常に重要であるかを見て取れる。同時に、歴史の教訓を基礎とし、より明るい未来に向かわなければならない。これこそが、私が習近平主席の招待に応じて訪中する理由だ」と表明した。
潘事務総長の「歴史を振り返り教訓を汲みとった上で、明るい未来に向かう」という言葉は、中国人の言葉を借りるならば「歴史を鑑とし、未来を切り開く」だ。この中国人と世界の圧倒的多数の平和を愛する人々に共通する歴史観によって、外務省が28日に出した「批判」を見ると、それが歴史の良識、世界の流れに逆行していることが分かる。まさに荒唐無稽であり、歴史のゴミ箱に捨て置くのがお似合いだ。
中国人は70年に渡り、日本人に中国侵略戦争の責任を負わせようとしたことがない。しかし中国人は日本政府と一部の政治家に対して、侵略戦争を客観的に認識し、責任ある態度を持つよう求めてきた。残念ながら、日本からは常に基本的かつ責任ある歴史観の欠けた、人類の良識に挑戦し、戦争で深い傷を追った各国の人々の感情を無視する声が聞かれる。
潘事務総長は正確な歴史観によって反論した。正確な歴史観を持つ人すべてが、このようにするだろう。日本が歴史を正確に見据えることができなければ、歴史の重荷を下ろす日がそれだけ遠のくだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年8月31日