韓国企画財政部は7日、アジアインフラ投資銀行(AIIB)の初代総裁候補の金立群氏が8日から9日にかけて訪韓し、韓国の政府・企業・金融機関の関係者と事業提携に関する協議を行うと発表した。金氏は初代総裁候補に指名されてから、初の外遊となる。
57の創設メンバー国のうち、韓国が初の外遊先として選ばれた。韓国『東亜日報』は、これは最近「緊密化」している中韓関係の縮図のようだと論じた。韓国人がAIIB副総裁に選出されるかについて、議論が掘り下げられる見通しだ。
韓国『朝鮮日報』は政府筋の話として、「AIIBは地域内の発展途上国の道路・鉄道などのインフラ整備・建設を支援するため、多くの加盟国の支援が必要だ。米国と日本の欠席は、韓国にとっては実際には有利である」と報じた。韓国・ニューシスは、「企画財政部の消息筋によると、AIIBの設立を契機とし、韓国の国内外の企業と金融機関が、中国の『一帯一路』(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)発展計画に強い関心を寄せている。金氏の今回の訪問が、韓国のインフラ協力の重要な契機になることに期待する」と伝えた。
中国、韓国、ロシア、英国など57の創設メンバー国は今年6月、AIIB設立協定署名式を開いた。韓国・聯合ニュースは7日、「AIIBと規則をめぐる交渉と調印を終えた国が10カ国に達すれば、この10カ国の議決権は50%以上になり、AIIBが正式に設立される。現在の進捗によると、AIIBは2015年末に設立される」と報じた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年9月8日