王毅外相は昨日、中国外交部の「藍庁フォーラム」で講演し、習近平国家主席の今回の訪米には「節目としての意義がある」と述べた。王外相は、「今回の訪米は信頼を強化し不信感を取り除く旅、協力に焦点を絞る旅、国民を見据えた旅、未来を切り開く旅だ」と発言した。
中国国際問題研究院の蘇格院長もフォーラムに出席し、「習主席の今回の訪米の意義は、1979年の鄧小平の訪米に劣らず、21世紀の中米という2大国の発展の方針を定める」と指摘した。
1.初の訪問先がシアトルの理由は?
習主席の今回の訪米で初の訪問先となるのはシアトルだ。蘇院長は、「訪問ルートから考えると、シアトルとワシントンを訪問することで、米国の西海岸と東海岸を網羅することができる」と述べた。
シアトルには米国の多くの大企業の本社が置かれている。マイクロソフト、アマゾンなどがそうだ。シアトルは多くのIT企業を集め、第二のシリコンバレーになろうとしている。中国は今年、「インターネット+」計画を発表した。
蘇院長は、「シアトルは衆望を担っている。経済関係は中米関係の支柱、重石だ。この意義から論じると、シアトルは確かに良い選択肢だ」と語った。
2.何を話すか?
習主席はワシントンで、オバマ大統領と複数の会談を開く。また米国の政府・民間の各界の関係者と広く接触し、双方が関心を寄せる一連の問題をめぐり交流する。
王外相は、「習主席の訪米中、双方は経済・貿易、エネルギー、人文、環境保護、金融、科学技術、農業、法執行、防衛、航空、インフラなどの各分野で重要な共通認識を形成し、深い影響を持つ協定に調印する」と説明した。