習主席が訪英 中英関係のロードマップ構築に期待

習主席が訪英 中英関係のロードマップ構築に期待。

タグ: 習主席 訪英

発信時間: 2015-10-21 15:55:26 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

英国のエリザベス2世の招きを受け、習近平国家主席は19日から23日まで、英国への正式訪問を行う。中国の国家元首による訪英は10年ぶりで、その意義は大きい。

中国はこれまでも英国との関係を重視してきた。英国は欧州と世界の舞台において独特な役割を果たしている。欧州や環大西洋関係、イギリス連邦における英国の独特な地位は、英国の広大な外交空間を形成している。かつての世界帝国である英国は、国際舞台において豊富な経験を持ち、大きな戦略的視野を持った国として認められている。ここ数十年で英国の相対的な実力はいくらか低下しているが、国際舞台では依然として活発に活動し、多くの国際問題において「ブレーン」の役割を果たしている。

英国は世界第5のエコノミーであり、世界第5の武器輸出国であり、国防予算も世界ランキング第5位につけている。これらの指標は依然としてその絶対的な実力を示している。

英国の中英関係に対する態度は西側諸国においても大きな影響力を持っている。自由貿易を信奉する英国は、空港や水業務、原子力発電、高速鉄道などの一定の敏感度を備えたインフラ分野も中国に開放している。英国は、中国が三者協力を行い、世界の平和と安定を守るためのパートナーである。

だが中英関係の持続的な発展を保つためには、協力がもたらす現実的な利益を原動力とするだけでなく、より深く分厚い力の源が必要となる。「ダライ」事件とそれによる1年半にわたる両国関係の凍結は、中英政治関係の脆弱性を示すものとなった。中英の政治的な相互信頼をいかに高めるかは依然として、両国が直面する任務となっている。

中英両国は異なる発展段階にあり、異なる試練を目の前にしているが、厳しく複雑な改革の過程に直面していることでは共通している。中国は第18回党大会後の改革を深める新たな段階にある。英国もまた、より良い国家統治に向けた改革プロセスにあり、国内における地方への権限委譲からEU改革の提唱まで、困難な道を一歩一歩進んでいる。中英両国はまた、成長のパートナーでもある。中国は、成長率を減速させながら質を高める経済の「新常態」(ニューノーマル)に入り、英国も、経済成長を社会の公平へと転化するという命題に直面している。両国はパートナーとして、それぞれの努力と連携・協力を通じて、相互理解を深めてきた。現在の世界の局面の変化も、英国が偏見と重荷を捨て、より開かれた公正な態度で中国に向き合うことを後押ししている。

国の交わりの根源は国民同士の親しみにある。中英間にはこれまでも、緊密な人文交流があった。英国は中国人学生に人気の留学先であり、英国の文化やクリエイティブな製品は中国の大衆に歓迎されてきた。だがこれまでは、こうした交流は明らかな「赤字」の状態だった。英国の中国に対する理解は、中国の英国に対する理解にははるかに及ばず、一般の英国人の中国に対する理解は、ニュース報道という単一的なルートを通したものに限られてきた。中英両国の人文交流のハイレベルな対話を後押しとして、両国は今後、多くの協力プロジェクトを通じて、両国民の間により堅固な友情の橋を築いていく必要がある。

習主席の秋の訪英は、中英関係が良好な発展傾向を見せ、両国が多くの協力のチャンスを迎えていることを背景に行われる。今回の訪問は両国の指導者にとって、中英関係の未来へのロードマップを描き出し、両国の全面的戦略パートナーシップに新たな成長分野を切り開き、新たな推進力を与える重要な契機となる。中英関係は新たなスタート地点から出発し、不断の努力とスピードアップを通じて、さらに円滑な協力の道を切り開いていくこととなる。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年10月21日

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