10分野が計画の重点に
習近平主席は演説で何度も「第13次五カ年計画」の基本方針を述べている。5月27日、習近平主席は浙江省で開かれた華東7省・市党委員会主要責任者座談会で、第13次五カ年計画時期の経済・社会の発展について、「経済成長の維持、経済成長モデルの転換、産業構造の調整・合理化、革新的発展、農業の近代化加速、体制・メカニズム改革、協調的発展の推進、エコ文明建設の強化、民生の保障・改善、貧困層支援・開発の推進などの取り組みで大きな進展が見られる」と述べた。これら10分野は、「第13次五カ年計画」の重点に置かれるに違いない。
GDPの数字だけを追求したりはしない
「第13次五カ年計画」の経済成長目標の設定に注目が集まる。多くの機関が、向こう5年のGDP成長率は7~7.5%になると予想している。10月23日、李克強総理は中国共産党中央党校で経済情勢と重点活動に関する報告を行い、「6.9%(第3四半期のGDP成長)は7%前後であり、合理的な範囲内にある。どの水準を必ず守らなければいけないと言ったことはない」と述べた。2020年のGDP目標について、李克強総理は、「GDPの数字だけを追求したりはしないが、一定の成長率がなければ小康社会(ややゆとりのある社会)の全面的な構築は難しい。中国経済の中高速成長と中高水準へのまい進は互いに補い合う関係である」と話した。
最高指導層はこのような場面で何度も「GDP成長率が高い、低いのは問題ではなく、重要なのは十分な雇用を維持し、所得の安定した増加を実現することである」と言及している。そのため、雇用、所得の指標も計画の重点になる可能性がある。
経済指標の調整のほか、財務・税制改革を含む各方面の改革も「第13次五カ年計画」の重点に置かれる見通し。外部では、人口政策面の調整があるとの見方がある。そのほか、「美しい中国」に続いて「健康な中国」という概念が国家戦略に引き上げられると見られている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年10月26日